松山紀行


  

2010年3月28日更新

3月20日、この日は特に予定も無かったので、最近出来た松山の博物館をふたつハシゴしてきました。

ひとつは伊丹十三記念館。
人気映画監督だった伊丹十三氏の記念館です。
建物は小じんまりとしていますが、彼のしてきた事を名前に引っ掛けて十三のテーマに分け、それぞれの足跡を辿って行くと言う展示方法が非常に斬新で楽しいものでした。
展示品にもいろいろ工夫が凝らされていて見て廻るだけでも楽しいものでした。
晩年は映画監督として有名でしたが、俳優として知っていた身としては、エッセイスト、CMディレクター、デザイナーとしても稀有な存在だった事を初めて知りました。

松山弁で演じた一六タルトのCMは僕の世代の愛媛県人なら誰でも知っているくらいのインパクトがあり、その1バージョンの映像は記念館でも、流されていてとても懐かしく思い出しました。
実はこのCMには別バージョンがあり、
「どないしたんぞな。
兄ちゃんに泣かされたんか?
ハセダにされたんか?
そりゃ、兄ちゃんが弱みそじゃ。
おいちゃんがタルトやるけれ、もうお泣きな。」
という物で、松山弁のハセダ(仲間外れ)の意味が判らず、同級生の間で「どういう意味じゃろか。」と言いあったのを思い出します。

映画の脚本も展示されており、今回特別展として、「マルサの女」シリーズの脚本がどう変化していったのか、詳細な展示に女房は釘付けでした。
帰宅後、いろいろ気になって伊丹十三氏の事を少し調べたのですが、もう一度行ってみたいなと思っています。

  

左より 伊丹十三記念館、館外に展示されているベントレー

次に向かったのは「坂の上の雲ミュージアム」。
司馬遼太郎氏の小説「坂の上の雲」の舞台はここ松山。
それを記念して作られたミュージアムです。
松山を舞台にした大好きな小説ですし、そのミュージアムと言う事で、大いに期待していたのですが…、

結果から言えば、二度と行く気はしません。

小説の世界観の再現も、テーマ性もぼやけていて、ただただ新しい入れ物をこしらえましたと言う感じで嫌味です。
NHK製作のドラマの進行との兼ね合いもあるのかもしれませんが、展示内容もたいした事も無く、価値があるのは主人公たちの自筆の手紙くらいです。

展示を見るにも、見学客の導線が最悪で、あっちこっちで人にぶつかってしまい本当に見難いのです。

市内には子規記念博物館と言う優れた博物館があるのですが、こちらの展示に比べるとあまりにもしょぼすぎます。

その昔、子規記念博物館が開館した際に記念講演として司馬遼太郎氏が来松しました。
その際、「坂の上の雲」をNHKの大河ドラマでして欲しいと言う要望があるが、それはお断りしましたと言っていたのですが…。

まあ、今回のスペシャルドラマに関して言えば、概ね予想以上の出来で、NHKも頑張っているなと言う印象なのですが、残念ながら、「坂の上の雲ミュージアム」に関しては、「便乗商法も大概にしてよ!」と言う感じでした。

  

左より 坂の上の雲ミュージアム、唯一見ごたえがあった新聞掲載時の記事の陶板

「坂の上の雲ミュージアム」を見学した後、秋山兄弟の生家跡を訪ねました。
実は開館時間は17時まで、5分前に着いたので、庭で写真だけ撮らせてもらいました。

    

左より 秋山兄弟の生家(レプリカ)、坊ちゃん列車、現在の路面電車(40年前と変わらない車両が走っています)

  

左より 観光用に走っている坊ちゃん列車(形は汽車だけど実は電車です)、道後温泉駅

勝山町まで歩いてそこからクルマを停めた道後温泉駅まで路面電車に乗り、『水曜どうでしょう』の最初の訪問地となった道後温泉前まで歩きました。
サイコロを振った巴堂前、大泉さんが滑って転んだ場所、道後温泉などを写真に収ました。
いやはや、この日、3連休の中日でもあり、大変な人の数。
巴堂で坊っちゃん団子を買ってみたのですが、
「甘い!」
余裕の無い味です。
最近、坊っちゃん団子が、すっかり昔のものと違ってしまったと感じています。
ここは、その一例でしょう。
帰り際、手作りで坊っちゃん団子を作っているお店を見つけました。
団子のひとつひとつがいびつで、手作り感満載。
試食してみると、意外にいい。
でも昔はもっと大きくて、中の団子の食感があった筈なのですが…。
以前うつぼ屋で見つけた大きめの団子の方が従来の味なのかも…。

    

左より 『水曜どうでしょう 〜サイコロ1』でサイコロを振った巴堂、大泉さんが転んで「帰してくれんかぁ」と叫んだ場所(今はお土産屋さんになっています)、道後温泉

  

お店で手作りしていた坊ちゃん団子! 団子の形がいびつで手作り感満載!
このお店のものは素朴で昔ながらの味でした。


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